東庵日記 日本的有機生活のすすめ 

 日本的有機生活とは、二千年の長い時を経て、この日本という国に培われてきた生活感でもある。特に近代の生活が熟成して発酵した江戸時代の価値観。それら先人たちの残した遺産を単に引き継ぐだけでなく、この十年間に発達した計測機や医療機器を駆使して、さまざまな検証が可能になったからこそ、提唱出来るのである。自然と共に生き、環境を大切にしてきた我々の祖先に学び、それを現代の科学で検証していく時、初めて日本的有機生活は蘇るのである。
 本書は、僕の十八年に及ぶ生活の記録から抜粋した日記で、日本的有機生活の入門書である。人間が天然ものであり、この宇宙の万物の一員であるという自覚と、自然の一部であるという在り方にこそ健康と幸福が存在するということである。そして、自然との繋がりは神との繋がりでもある。日々を心穏やかに暮らせることだけで、神への感謝の気持ちが湧いてくるものだ。ほんの少し自分が天然ものだということに気づいた時、それが日本的有機生活(Japanese Organic Life)の入口のような気がする〈著者より〉


東庵 中田重克事務所 オーガニックな生活をweb体感!
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